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タイトル69 自己紹介へ

暑中お見舞い申し上げます。

昨年の夏は、猛暑、集中豪雨、台風の最多上陸数と記録破りの出来事が次々と起こった。クマが山から下りてきたのが話題になったのも昨年のことだった。今年も暑い夏が戻ってきた。
過日ベランダの下に見える第二寝屋川の川 にカルガモ親子が現れた。
巣立ちして間もないと思われる幼鳥7羽が親とともに、流れる草と一緒に下流へ。そして夕刻には岸沿いに上流へ戻って行く。
何日か同じような行動を目にしたので、どこまで下って行くのか確認してやろうと双眼鏡とカメラを用意して待っているといつものようにやって来た。数えるとまだ7羽いる。大丈夫のようだ。
追いかけると流れは意外に早い。その上、道が川沿いに続いていないので、大回りしたり、現れる時間を予測して次の橋の上で待ってみたりすることになった。
やがてJR大阪城公園駅上流の城見橋の手前で川岸に上って草を食み、休んでいる姿を発見した。日差しの強い日だった。
春に市民の森のブルーテントの横で、落ちていた枯れ枝に2羽のエナガを見つけた。エナガが地表近くに下りて採餌しているのは珍しく、立ち止まって様子を見ていると、何度か地面に降りて白っぽいものをくわえて飛び上がった。
駆け寄って調べると羽毛が散乱していた。営巣だと心躍らせた。手帳を取り出して記入しているうちに見失ってしまった。
その後、市民の森でエナガを見つけるたびに後を追ったが、営巣場所は分からなかった。しかし抱卵のため尾の曲がったエナガを時々見かけるようになり、やがて幼鳥が観察された。エナガの繁殖は1996年以来9年ぶりである。
夏に入っても市民の森や飛騨の森などで稀に見られている。大阪城公園で夏を過ごす種が増えることを願っている。
1993年から昨年までの8月の最高気温を、東京、名古屋、大阪で比べると大阪が8回、名古屋が3回、東京は0回だそうだ。大阪の夏は暑い。
涼しいうちにと、早くから公園内を回るが、激しいセミの鳴き声に、鳥の声は何も聞こえない。樹間に動くものを見つけてもセミばかり。早めに引き上げる、いつもの夏。
暑中お見舞い申し上げます。

69号掲載(2005年8月)

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