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ロンサムボーイ 〜また、やって来るぞ〜

早春、4月6日にオオルリが到着、渡りが始まった。5月25日にはアカショウビンヨタカも訪れ私たちを楽しませてくれた。今年も多くの野鳥が休息をとり繁殖地へ向かった。名残惜しくオオムシクイの囀りだけが森に響き、渡りは終焉を迎えた。この地に立ち寄った彼らは今頃子育てに追われ山野を飛び回っていることだろう。

片や夏鳥の陰に隠れひっそりと北へ旅立った冬鳥たち、無事繁殖地に辿り着いているだろうか。秋には元気な姿を見せて欲しいものだ。

◆  ◆  ◆  ◆  ◆

渡り最盛期の4月20日、観察毎に減少するカモをカウント。東外堀で多く観察出来たヒドリガモがとうとう1羽に、北外堀では2羽の♂と3羽の♀。次回の観察時には…と思うや5羽が一斉に飛翔、京橋口を介し大きく旋回、やがて木々に視界を遮られ姿を消した。東外堀の1羽が脳裏に浮かぶ。それ以後、東外堀の1羽を除いてはヒドリガモの姿はない。越冬ヒドリガモ終認の瞬間であった。

2012年から東外堀で年中過ごしているヒドリガモ、右の翼は大きく損傷し北帰行はおろか隣の堀へ移動するのもままならないのであろう。昨夏は早朝から照りつける陽射しを回避するため、石垣の隙間や石垣に繁茂した大きな葉の下でよく見掛けた。
繁殖地であるユーラシア大陸北部やアイスランドは寒帯気候、最暖月平均気温でさえ10℃未満。繁殖期、本来なら大阪の冬より寒いと思われる地域で過ごしているはずのヒドリガモが酷暑大阪に。

3月30日、徐々に減少する東外堀のヒドリガモたち。元射撃場付近に14羽の少群、青屋門側石垣で傷ついた1羽の♂。
仲間が旅立つことを察し、心の準備をしていたのだろうか。
大空を翔け、北へ向かう仲間をどんな思いで見上げていたのだろか。

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ロンサムボーイ… 頑張れ! また暑い夏がやってくるぞ。

 

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