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大阪城公園の野鳥タイトル

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73回タイトル

大阪城公園は大阪市のほぼ中央に位置し、代表的な観光地としてまた多くの市民に憩いの場として親しまれている。位置は大阪平野の中央を南北に走る上町台地の一番高くなった北端にあり、高速道路、高層ビル、JR環状線などに囲まれた都市の公園である。

●観察種
16年間に記録された種は15目39科87属の148種であった。日本の野鳥542種(日本鳥類目録改訂第6版-日本鳥学会2002年)の27%にあたり、また大阪府で記録されている約332種(大阪府鳥類目録2001-日本野鳥の会大阪支部)の44%にあたる。

大阪城公園の記録種一覧表 2006.12.31現在
【カイツブリ科】2属3種
カイツブリ  ハジロカイツブリ  カンムリカイツブリ
【ウ科】1属1種
カワウ
【サギ科】6属7種
ミゾゴイ  ゴイサギ  ササゴイ  アマサギ  ダイサギ 
コサギ   アオサギ
【カモ科】5属17種
オシドリ   マガモ     カルガモ    コガモ  
トモエガモ  オカヨシガモ   ヒドリガモ   オナガガモ  
ハシビロガモ アカハシハジロ ホシハジロ   クビワキンクロ
メジロガモ  アカハジロ   キンクロハジロ スズガモ 
ミコアイサ
【タカ科】6属8種
ミサゴ  ハチクマ  トビ  オオタカ  ツミ  ハイタカ 
ノスリ  サシバ
【ハヤブサ科】1属2種
ハヤブサ  チョウゲンボウ
【クイナ科】2属2種
クイナ  オオバン
【チドリ科】2属2種
コチドリ  ケリ
【シギ科】4属4種
イソシギ  チュウシャクシギ  ヤマシギ  オオジシギ
【カモメ科】2属2種
ユリカモメ  セグロカモメ  カモメ  ウミネコ  アジサシ
【ハト科】2属2種
キジバト  アオバト
【カッコウ科】1属5種
ジュウイチ  セグロカッコウ  カッコウ  ツツドリ 
ホトトギス
【フクロウ科】3属3種
コノハズク  アオバズク  フクロウ
【ヨタカ科】1属1種
ヨタカ
【アマツバメ科】1属2種
ヒメアマツバメ  アマツバメ
【カワセミ科】2属2種
アカショウビン  カワセミ
【ヤツガシラ科】1属1種   
ヤツガシラ
【キツツキ科】3属4種
アリスイ  アオゲラ  アカゲラ  コゲラ
【ツバメ科】2属3種
ショウドウツバメ  ツバメ  コシアカツバメ
【セキレイ科】1属4種
キセキレイ  ハクセキレイ  セグロセキレイ  ビンズイ
【サンショウクイ科】1属1種
サンショウクイ
【ヒヨドリ科】1属2種
ヒヨドリ
【モズ科】1属1種
モズ
【レンジャク科】1属2種
キレンジャク  ヒレンジャク
【ミソサザイ科】1属1種
ミソサザイ
【イワヒバリ科】1属1種
カヤクグリ
【ツグミ科】8属16種
コマドリ   ノゴマ     コルリ    ルリビタキ  
ジョウビタキ ノビタキ    イソヒヨドリ トラツグミ 
マミジロ   カラアカハラ  クロツグミ  アカハラ 
シロハラ   マミチャジナイ ツグミ    ウタツグミ
【ウグイス科】6属8種
ヤブサメ    ウグイス   シマセンニュウ  オオヨシキリ 
メボソムシクイ エゾムシクイ センダイムシクイ キクイタダキ
【ヒタキ科】3属8種
マミジロキビタキ キビタキ  ムギマキ  オジロビタキ 
オオルリ     サメビタキ エゾビタキ コサメビタキ
【カササギヒタキ科】1属1種
サンコウチョウ
【エナガ科】1属1種
エナガ
【シジュウカラ科】1属4種
コガラ  ヒガラ  ヤマガラ  シジュウカラ
【メジロ科】1属1種
メジロ
【ホオジロ科】1属7種
ホオジロ  カシラダカ  ミヤマホオジロ  シマノジコ 
ノジコ   アオジ    クロジ
【アトリ科】6属8種
アトリ  カワラヒワ  マヒワ  ベニマシコ  ウソ 
コイカル イカル    シメ
【ハタオリドリ科】1属2種
ニュウナイスズメ  スズメ
【ムクドリ科】1属3種
コムクドリ  ホシムクドリ  ムクドリ
【コウライウグイス科】1属1種
コウライウグイス
【カラス科】2属3種
カケス  ハシボソガラス  ハシブトガラス

●科別の記録数 
科別ではカモ科が17種で最も多い。これは毎冬キンクロハジロ、ホシハジロなどが越冬に飛来することや、まれにオシドリやミコアイサなどが漂行してくるためである。ただし全体の12%を占めるに過ぎず圧倒的に多い訳ではない。
また、東西南北の4か所と内堀の計5か所の堀があり、人が入れないため昼間にカモが安心して羽を休めることができる環境によるところも大きい。
次に多かったのはツグミ科16種であった。これは春秋にオオルリ、キビタキなど夏鳥が多く通過することと、冬期間にはジョウビタキやツグミなど冬鳥が大陸から越冬のため飛来すること、イソヒヨドリやトラツグミなどが漂行してくるなどのためである。
これは大阪城公園が渡りの中継地として、また越冬地として、都市の中で緑の環境が機能しているためである。
三番目には、タカ科、ウグイス科、ヒタキ科、アトリ科が8種で続き、四番目はサギ科、ホオジロ科が7種である。非常に多科にわたって記録されている。

●山野の鳥と水辺の鳥
記録した148種を、山野の鳥と水辺の鳥に分けるとおよそ72:28となる。日本全体では約50:50であるが、それに比べると水辺の鳥が占める割合が少ない。
都市の中の公園であることや、水辺は垂直に切り立った堀のため、採餌や休息に適応できる種が少ないためである。城南地区に人工の流れがあるが、時々水が止められるため魚やドジョウなどが育たないことや、子供たちが入って遊ぶため、水鳥など自然の生物のための水辺としては機能していない。

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